住宅設計するときに忘れがちだけど、エアコンの設置位置ってすごく重要

現代の高機密高断熱住宅だと1フロアにエアコン1台だから、エアコン本体は共有部や廊下につけたい。だけど、室外機の設置場所は、以下のように条件が衝突しがち。

エアコンの室外機の推奨の設置場所は以下。

  • 風通しがよい
  • 直射日光がささない
  • 雨や雪があたりにくい

そして、

  • エアコンダクトは長くなると効率が落ちる(どれくらい?)。少なくとも短い方が保守性は良い

しかし、本体を置く間取りとしては、

  • 共有部は日射を得るために南に寄せがちなので、南面は室外機が置きにくい
  • 効率のよい間取りにすると廊下は中心に寄って外部に接しなくなるので、廊下にエアコンつけにくい
  • 室外機は騒音、振動があるので、ベッドやデスク、ソファの近くには置きたくない

というのもある。

こういう直交した条件を考えると置き場所が非常に困る。最初の設計の段階からエアコン設置場所も含めて考えた方が良い。これは間取りの方程式の本にも書いてなかった。

この辺の矛盾を完全に避けたいなら、床下エアコンによる全館空調がいいんだろうな。床下ならダクトを長くしても保守がしやすいし、環境変化が小さいから劣化も少なそう。