読んでみたけどあんまり面白くなかった。 イノベーションとジェンダー観の関わりというのはわかるけど、ジェンダー観がイノベーションを阻害してきたというのは無理な主張だと本書でも書いてるのに誘引していて全体的に無理な主張が多すぎる気がする。 電気自動車が1900年代初頭に普及しなかったのは技術が市場の要求に応えられなかったのを代表にいろんな理由があるからでしょ。それを、マーケティングが女性向けだったからといってしまうのは無理がある。 冒頭に書いていてみんなが飛びつきたくなっちゃう車輪付きスーツケースの発明の話も、本の中でジェンダー以外の理由をちゃんと説明しているように、
- 旅行が一般化して自分で荷物を持つようになった
- 道路が平らになった
- 野外で現実的に利用可能な小さい車輪の技術発展
という要素の結果として、生まれてきたもので、ジェンダーと強く結びつけるのは無理。
全体的に書いている内容もとっ散らかってるし、こんなにジェンダーギャップがあるというのを言いたいのはわかるけど、それを無理やりイノベーションの話と結びつけない方がいい。
「アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?」の方も読み始めてるけど、こっちは面白いといいな。
