ボストン美術館 浮世絵名品展 江戸東京博物館


発色がきれいに残ってたり着物の細かい柄も残ってて本物の浮世絵をみれて満足。

奥村利信 (回り灯籠を見る遊女)

ゆるやかに流れる空気を見事に描き出している。気張ってる遊女の絵もいいけど、こういう日常を切り抜いた作品のほうが自然な美しさがでていていい。

鈴木春信 (雨中美人)

すっとした美人。

鈴木春信 (女三の宮と猫)

浮世絵で紫がきれいに残ってるのははじめて見たかも。きれいな色。

鈴木春信 (伊達虚無僧姿の男女)

伊達虚無僧って。昔のひともしゃらくさいとか思ってたんだろうか。

司馬江漢(鈴木春重) 広尾親父茶屋

まるで洋画の風景画のよう。18世紀にもうこんな絵が描かれてたんだねえ。

喜多川歌麿 (鷹狩り行列)

構図がすごい。中央に置かれた籠が全体を満遍なく目を渡らせてかつ、ちゃんとそこに視線が帰ってきて絵がシまる。

喜多川歌麿 (月宮殿)

遣手と遊女の見立てとか。絵が遊んでてていいなあ。

東洲斎写楽 (二代目嵐龍蔵の金貸石部金吉)

あいかわらずアクの強いパワーがある。

葛飾北斎 冨嶽三十六景 山下白雨

立派な富士。赤がきれい。もういっこ、富士が枠を突き抜けてるのがあったけど、そっちもよかったなあ。

歌川広重 三枚続 源頼光一代記

版のなかにめいっぱい書き込んでるけど、ちゃんとストーリーとして視線が誘導できてる。現代のマンガみたいな。

歌川広重 東海道五拾三次之内 庄野 白雨

超有名な版画だからみたことあるけど、やっぱり今までみたなかでは色がよくでてるほうだと思う。
心を落ち着かせてくれる静かな景色。

歌川国芳 大江山酒天童子酒えん之図

物語がわかりやすくて楽しい。こういうの受けたんだろうなあ。

歌川国芳 (鬼若丸の鯉退治)

版画自体はステーションギャラリーで見たやつか。
ダイナミックな構図は見事だし、こっちのは鯉の目の黄色も体の紅もはっきり残っていてすばらしい。

礒田湖龍斎 遊女雛鶴道中図

このひとは知らなかったけど、女性を魅力的に描いてていい。