- 作者: F・アーンスト・シューマッハー,小島慶三,酒井懋
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1986/04/07
- メディア: 文庫
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第2部第1章で脱落。宗教すぎて無理。創価学会とか幸福の科学となにが違うのか。
現代経済学の根幹である、市場、通貨、欲望を全否定して、現代にはシューマッハーの理想とする経済はなく、現代で質の経済にとりくんでいるように見えても、それは欺瞞であるらしい。
存在するものを否定して、存在しないものを追い続ける。もし理想が手に入ったらそれは即座に価値のないものになり、また遠い先のボンヤリした理想を追い求める。アホか。まあ手に入るわけないんだけど。
みんな善人になって善く生きましょうって言ったって、じゃあどうすればいいんだよ。世界を一つの言語、一つの国家、一つの人種で真っ平らにしちゃえば実現できるのかもね。多様性を無視してどうするんだ。
技術だけじゃなくて芸術や文学、肉体性が人間に欠かせないものということは当たり前だけど、なぜそれを主張するために他方を貶めないといけないのか。こんなの子供の論法だろう。
こういう、感情に訴えて否定することができないことを主張するのがカルトの常套句なのに。カルトの助長を招いてどうするんだ。って言っても20年前の本だから仕方ないんだけど。
「おろかもの」の正義論を読み直そう。感情なんかに訴えなくても、倫理を共有できるということを教えてくれる。
- 作者: 小林和之
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/12/07
- メディア: 新書
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感情だけでもなく理論だけでもなく、獣でもなく機械でもなく、人間として生きるために必要なこと。