こども向けのSDGsの本をいくつか読んでみた

こどもが海洋環境汚染について興味を持っているので、説明の材料になるかなと思って読んでみた。

4・5・6さいの なぜなにSDGs せいかつから まなぶ!

あっさりした説明なので幼稚園児向けにはちょうどいい。あっさりしていて踏み込んだ話はないので、大人には物足りない。 幼稚園児に話すきっかけにはちょうどいい。

きみにもできる! よりよい世界のつくりかた SDGsにつながる小さな一歩

中1くらいから向けかな。

自分、コミュニティー、人類、世界という身近なところから広がっていく構成で、非常に良かった。世界を守るにはまず自分を守る方法を知らねばならないという、大切なのに蔑ろにされがちな話をしっかり伝えてくれている。

あと、世界の状況を伝えるだけじゃなくて、そのあとに具体的にどう活動するべきか、例えば、デモ行進の参加の方法とか、アクティビストになる方法まで踏み込んでてそこも最高。

日本だと環境問題について煽りまくりながら情報提供はするのに、具体的な話になると「水を大切に」みたいなしょぼい話で終わりがちだけど、この本はちゃんと行動の選択肢を書いている。

数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本

小学校中学年くらいから向けかな。

全体通して煽り気味の書き方ではあるけど、数字とその出典(曖昧ではあるけど)も書いているのでわかりやすい。

世界の難民出身国の上位が、シリア、ベネズエラアフガニスタン南スーダンミャンマーというのも知らなかった。シリア、ウクライナに注目が集まりがちだけど、ベネズエラアフガニスタン南スーダンミャンマーの方が支援が届きにくくてある意味深刻なのかもしれない。そんな話を数字を交えて説明してくれるので、深掘りしたくなる。小学生の自由研究のネタ探しにもちょうど良さそう。

こどもSDGs(エスディージーズ) なぜSDGsが必要なのかがわかる本

煽り気味の書き方だけど、具体的な活動については記述が少ない。あんまり良くない。