会社で企業型DCが始まるので、自分の理解を兼ねて書いたことをブログにも書いておく。
商品数は最大で35件
上限の35件というのは法律で決まっている。 確定拠出年金制度の概要|厚生労働省
同じSBIベネフィットでもiDeCoだと84件あるので、個人型と企業型でけっこう商品構成は違う。 iDeCo(個人型確定拠出年金)|SBI証券
とはいえ、うちの会社でのプランは「SBI みらい年金プラン」だけど、SBIアセットマネジメントが扱う、信託報酬が低めの「SBI・V・S&P500 インデックス・ファンド」とかが選べるので、それほど困るわけではない。たとえば、「三菱UFJ国際-三菱UFJ 純金ファンド」とかは企業型の方にはない、けど、これは信託報酬が1%近いので選ぶのに難易度が高い商品なのでなくても僕はそんなに困らない。
確定拠出年金の加入者側の手数料いろいろ
以下は個人型の場合の費用を書いています。
企業型になると口座管理手数料が会社負担になって掛け金の固定減衰が減るので、そういう面でも企業型のメリットは大きいです。
- 加入時・移換時手数料
- iDeCoから企業型DCに移管する場合、SBIだと4400円かかる
- 口座管理手数料
- 給付事務手数料
- 給付一回につき440円(税込)かかる
- 分割受取だと毎回これが引かれて損するので、非課税枠内で受け取り回数を少なくする方がいい
- 還付事務手数料
- 間違えて拠出したときの還付を受ける際の手数料。1500円くらいが還付金から控除されてしまう
- 信託報酬/信託財産留保額
- 商品ごとに異なる
- 信託財産留保額がかかる商品は基本選ばない方がいいと思う
会社側の手数料も結構かかる。
「手数料負け」とは
利益よりも口座管理手数料や信託報酬が上回るケースのこと。実際は節税効果のメリットもあるので計算が難しいけど、認識はしておいた方がいい。
たとえば、元本確保タイプの「ろうきん確定拠出年金定期預金(スーパー型)」を選ぶと保証利率が0.1%なので、55000円拠出すると、55円が利息としてつく。だけど、個人型だと毎月171円かかってしまうので、差し引きで116円毎月減っていくことになる。企業型なら口座管理手数料を会社が負担してくれるので手数料負けはしにくいけど、元本確保タイプを選ぶのもそれはそれで難しさはあることは理解できると思う。
iDeCoとの併用について
2022年10月から併用が基本的に可能になった。なので、iDeCoで23000円拠出を続けて、企業型DCで32000円拠出というのは可能。 だけど、口座管理手数料がiDeCoの方でもかかり続けてしまうので、せっかく会社が負担してくれているのにもったいない。
iDeCoの方が商品の種類が多いのでそちらを選ぶというのもあるけど、企業型DCでも手数料の安いインデックス連動投信はあるので、あんまりそこにこだわらない方がいいとは思う。種類にこだわっても口座管理手数料で負けてしまう。