福多 佳子 超実践的住宅照明マニュアル 増補改訂カラー版 を読んだ

LED完全対応版が出ているけど、基本的な説明は変わっていないと思うので、読んだのは古い方。

照明の本はだいたい、理論と実践というパートに分かれていて、

  • 理論パートでlm, lx, cdの説明から、光源ごとの用途、器具ごとの用途の説明
  • 実践パートでは、住宅での居室ごとでの考え方、作例、商業施設での作例

を説明しているのだけど、この本は、理論と実践のバランスがよく、住宅居室ごとの説明と作例も手厚くて、素人が個人住宅の設計を考える最初の一歩として、これを読むと一通りのインプットができる。良い本。

タスク・アンビエント照明という概念を学んだのだけど、全体を照らすアンビエント照明と必要な手元を照らすタスク照明という考え方はわかりやすい。全体を通して抑えておいた方がいい。

以下、読んでいるときのメモ。

  • 天井、壁面を照らすと広がりを感じやすい
  • フロアランプなどで光の重心を下げると部屋の安定感を印象づけやすい
  • ダイニングのペンダントライトは卓上から70mm
  • ダイニングにペンダントライトをつけても、全体を照らす照明もあった方がいい
  • 建築化照明のコーブ照明は30度傾斜とかさせると光がよく広がる
  • 玄関は段差を照らして強調するとアプローチしやすい