花井 架津彦 庭と住まいの照明手帖 を読んだ

照明の参考に読んでみたら、3分の1が外構、庭の照明について、3分の1が室内照明と庭との調和についてで、3分の1が室内照明についてでちょっと期待と違った。だけど、外構の作り方についてもすごく参考になって、読んでよかった。

外構を照らすことはそんなに考えてないけど、照らした時の映え方とか上から照らすことの価値とかわかりやすかった。

室内照明と庭との調和は、ガラスへの写り込みをどう制御するかがメインと理解。基本的には明暗の差を大きくして、ガラス側に光源や光の反射を向けないのが大切というのがわかった。けど、日本の一般住宅ってみんな夜はカーテン閉めるからそもそもガラスを意識しないよね。なんというか、夜にカーテンを閉めないで済む庭や中庭や眺めを持っている家ってほとんどないし、庭の照明の設置もほとんどないし。贅沢な話だ。

室内照明のパートはすごい。照明の配置を変えた比較の写真があってすごくわかりやすい。集中配灯の効果がよくわかる。廊下の照明が壁へ照り返して、それが建具を照らすと空間が美しくないとか考えたこともなかった。なんというか、照らすなら意図を持ってやれということなんだね。

もともとシーリングライトをつけるつもりもなかったし、ダウンライトつけまくるつもりもなかったけど、この本のおかげで結構良い照明計画が作れるんじゃないかと思う。