Gainerでセンサーユニットをいろいろ扱ってみて面白かったので、Sun SPOTにも興味があったのですが、ちょうどこんなセミナーがあったので参加してきました。
サブタイトルは「開発者向けセミナー」とついてますが、どう見ても開発者じゃなさそうなおっちゃんばっかでした。教育機関の関係者っぽいひともけっこういたみたいで、やっぱり教育機関向けかな。定価8万がアカデミックパックだと4万になるし。
結論
センサーユニットの商品化や、後述のSquawk Java VMなどいろいろ面白い取り組みなので応援したいのはやまやまですが、ユニット2つと通信時のホストユニットひとつで8万は高すぎて手がでません。Gainerで無線通信する方向でがんばったほうがよさそうです。
Sun SPOT
以下のような特徴のあるセンサーユニットです。
スペック
- 180MHz ARM-920T
- 512KB RAM
- 4MB flash ROM
- TI CC2420 Radio
- IEEE802.15.4/2.4GHz での通信ができます。
- 電波が通りやすいところなら50mくらいは届くそうですが、2.4GHz帯を使っているので干渉しやすいです。
- 3.7V 720mAhリチウムイオン電池
- 搭載してるARM920Tはスリープ時の消費電力がマイクロアンペア単位らしいので、スリープをうまく使えば、1ヶ月とかいけるんじゃないかと言ってました。
- 3色LED が8個
- 3軸加速度センサー
- 温度センサー
- 光センサー
- プッシュボタンが2個
- I/Oピンたくさん
SDKが提供されているのでNetBeansでやればそこそこ快適に開発できそうです。
実際、ボード上に載っているセンサーが抽象化されていてなかなかラクでしたが、センサーから取得した値の正規化はニーズごとに変わるものなので当然自分でやらないといけないので、まあそれほどうれしいわけでもないですね。
面白いなーと思ったのは、
Sun SPOTはOSを持たず、コードの大部分がJava言語で記述された、小型デバイス向けVMであるSquawk Java VM(CLDC 1.1準拠)がCPU上で直接動作しています。
というところですね。なかなかチャレンジングで素敵です。
squawkはオープンソースでjava.netで開発されてるようです。
https://squawk.dev.java.net/
Sun Lab.のSun SPOTチームは10数人で構成されてて開発から営業・販売まですべてをこなしてるらしいです。