闘うプログラマー 読了

泳げないヤツは溺れればいいのだ

闘うプログラマー〈上〉―ビル・ゲイツの野望を担った男達

闘うプログラマー〈上〉―ビル・ゲイツの野望を担った男達


闘うプログラマー〈下〉―ビル・ゲイツの野望を担った男達

闘うプログラマー〈下〉―ビル・ゲイツの野望を担った男達


めちゃめちゃ面白いのは間違いないですが、どこが面白いのかはうまく説明できません。
NT開発に関わった人間のクレイジーさも良かったですが、やっぱりカトラーのキャラクターがいい。
恐ろしく我が強くて口汚く罵るけど、品質をあげるためならなんでもするという規範を率先垂範して、コア部分のコードを書きつつ、全体統括もしつつ、ビルドチームの重要性を認識したとたんにビルドラボに入り浸りになり、デスマーチが終わっても、大規模プロジェクトの困難さのなかじゃないと充足感を味わえないから、次の大規模プロジェクトを探し続ける。
そんなカトラーの姿にあこがれます。

バグを取れ。カトラーが考えていることは、ほとんどそれだけだった。どういう欠陥があって、周囲の人た
ちを傷つけることがあるにしろ、普通の生活のなかで仕事への集中を妨げるものを片っ端から封じこめられるか
らこそ、すばらしい仕事ができる。普通の人たちに偉大な仕事ができないのは、めったにない仕事にとりくんで
いるときですら、日常の習慣にとらわれているからである。月並みな仕事しかできないのは、才能がないからで
はない。意思に問題があるからだ。カトラーはそう考えている。この段階にきて、カトラーはチームの全員が
たったひとつのことに注意を集中するようもとめていた。たったひとつのこと、それはバグである。

次は「銃・病原菌・鉄」か、Haskell本か、dRuby本かな。